マルホランドドライブ


デビットリンチをまともに観るのは初めて。何がどうなっているのかわからないまま終わってしまった。映画が始まってから100分が伏線で残りが、種明かし?でもないのだよな。青い箱を開けた後の展開が不思議すぎる。青い箱は言ってみれば玉手箱のような象徴なのだろうけれども。主人公のベティというか、ダイアンというか、この作品はキャラ名に意味がないな。青い箱以前と以降でキャラと配役がバラバラになってしまうのだから。とにかくナオミワッツの演技がすばらしかった。青い箱以前のベティと、青い箱以降のダイアンが同一人物が演じているのだとは全く気がつかなかった。しかしストーリー上は同一人物なのかは?だ。リンチは難解だと言うけど、後に残る映画だった。音楽を聴くように感じてくれ、だそうだ。音楽は初めて聴くときの印象と、ある程度旋律がすり込まれて以降の印象が違う場合があるけど、この映画もそうかもしれない。