書評 BrainVally

今更だけどBrainVallyを読み終えた。パラサイトイブもよかったがこの本もおもしろかった。
登場人物のその後が謎になっている部分が多いけど含みということだろうか?それにしても孝岡、鏡子、秦野、ハナ、そして何よりオメガの後が気になる。


はじめはパラサイトイブと全然違う話を持ってきたかと思っていたけどある意味同じ構図になっていると思う。ただし"神"は"イブ"ほど自己主張はしないけど。"神"というmemeが人間にパラサイトしているような印象だ。


ところで弾さんのブログを通常巡回しているのだが「キリストの変容」が掲載されていてびっくりした。「神は沈黙せず」という本があるらしい。紹介を読むとかなりBrainVallyとかぶっている。ま、ある意味かぶって当然だけど。ちょっと間を開けて読んでみることにしよう。それにしても「胡蝶の夢」の話が出てくるとどうしてもゲーデルが思い浮かぶ


ゲーデル不完全性定理」(吉永良正)にヴァーチャルリアリティを見せ続ける脳と胡蝶の夢の話が出てくるからだ。「99.9%は仮説」(竹内薫)にもあったネタだけど今自分が現実と思っているものが夢かもしれないということは証明しようがあるのだろうか。