QED 百人一首の呪
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/16
- メディア: 文庫
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まぁそれはいいのだが、ストーリーそのものはさっぱりだった。百人一首に秘められた謎という観点は少し面白かったが、さすがにすべての句に対して興味が持続せずに、流し読み状態になった。
そして百人一首と殺人事件のリンクが、薄い。動機とか、アリバイ崩しとか、かなりずるいと感じてしまった。
それより何より、東野圭吾「名探偵の掟」を読んだあとで、こんな小説を読むと、うんざりしてしまった。
密室、ダイイングメッセージ、who done it, how done it, why done it, アリバイ崩し、暗号、、、。
すげー嘘くさくって、逆に笑ってしまう。
読んだときから「名探偵の掟」は非常な問題作だと思っていたが、「名探偵の掟」以前、以降でサスペンスの読み方が変わってきそう。今後はプロレスを見るように、待ってましたダイイングメッセージ!、みたいな読み方をすることになるんだろうか。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 文庫
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