認知とフィードバック

爆笑問題学問のすすめと、サイエンスZEROのテーマが自分の中でつながったのでメモ。

爆問学問 赤ちゃんは「自分」をどうやって認知しているか。

  • 誕生直後に泣くのは、自分で呼吸をするためだが、泣いていることで、空気と骨伝導で「自分」が泣いていることを認知するようになるのではないか、ということ。
  • 赤ちゃんの頬を、赤ちゃんの指でつつくのと、他人の指でつつくのでは、反応が違う。自分が同時にさわり、さわられていることで、「自分」の指かどうかがわかっていると考える。
  • 3歳頃から鏡に写っている「自分」を認識できるようになる。自分が動くと、同時に鏡像が動くという、フィードバックが鍵になっている。
  • 特殊なカメラモニタで、数秒前の自分が写るモニタを見せると、しばらく写っているのが自分だと認識できない。

サイエンスZERO 脳波とフィードバック

交通事故で、左手を動かす神経を損傷した人の治療について。

脳波を計測して、左手を動かすイメージを読み取り、そのときに機会を使って強制的に左手を動かすようにする。すると、損傷した神経に代わり、新たに左手を動かすイメージに対応して左手を動かすための回路が作られていくらしい。

小学校の時に逆上がりできるようになった時は、先生に補助についてもらって、初めは手を添えて、腰が落ちないようにしていたことを思い出す。くるっとまわった感覚を体が覚えて、そのうち補助無しでもできるようになった。そういう感じをイメージした。

コンピュータのUIについて

今のウィンドウシステム*1の主力はポインティングデバイスである。自分は早くからウィンドウシステムに触れていた*2ので、マウスがウィンドウ内のオブジェクトにさわるためのマニピュレータであるというイメージを、最初から持っていた。win95が出た頃に、少し年配の人でPCが使えないという人はこのイメージがよくわかなかったようだ。クリックしてから動作するまでタイムラグが大きい*3ことが大きかったのだと、今になると思う。

思えばiPhoneiPadタブレットでは、マニピュレータのわかりにくさが大きく改善されていることも、一般受けした大きな要因なのだと思う。

*1:Windowsだけではない

*2:UnixのX-WindowとApple ClassicIIにほぼ同時に触れたはず

*3:特に当時のインターネット